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『男の子の武術空手』 について

このページでは、『男の子の武術空手』をご紹介いたします。

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『男の子の武術空手』のクラスの対象は、中学生・小学生・幼児(年中さん相当以上))の男子の皆さんです。
中学生男子は、この時期に体格、筋力及び理解力が著しく発達することに鑑み、ワンランク上の大人向けの『男の武術空手』のクラスでの稽古を可能としています。

『男の子の武術空手』のクラスの稽古の目的は、ただ一つ、「強くなる」ことです。
武術空手の稽古を通じて、「強い身体」を鍛えるとともに、その過程で「強い心」を養っていくことを主眼としています。
また、男の子の場合は、稽古を続けていくなかで、自分の身体や技に自信を持つことにより、背筋が伸びたり大きな声で挨拶ができるようになり、自然に「礼儀礼節」が身に付いていきます。

この点、男の子の保護者が空手道場に求めるもののアンケートや聞き取りでは、第一に「強い心」、第二に「強い身体」、第三に「礼儀礼節や躾」という結果となっていますので、保護者が道場に求めるものと、道場の方針とは、ほぼ一致していると考えています。

そして、このクラスで最も重視しているのは、男の子たちのやる気を引き出し、自分の強さの段階を知ってもらうための「当て稽古」と「試割」です。
「当て稽古」は組手稽古の一種で、大人が相手になって、男の子側が一方的に攻撃する稽古です(詳細は後述)。
闘争心剥き出しで大人に飛びかかっていきます。
また、「試割」では、目の前の板を何枚割るか。
何の技で割るか。
男の子たちは「試割」の日を楽しみに試行錯誤しています。
やはり、いつの時代も、男性や男の子たちにとって、空手の醍醐味は、「組手」と「試割」のようです。

男の子の特性

男の子は、どんなに小さなお子様でも「強くなりたい」という本能を持つことに加え、「自由」と「創造」が大好きです。
「強くなりたい」というモチベーションのもと、「自由に動きたい」、「自由に闘いたい」、「自分の技を創りたい」、「新しい技に挑戦してみたい」と考える男の子の特性と適性を最大限に活かし、武術性の高い多くの技を取り入れ、自分で考える稽古、自分で研究する稽古、自分に合ったものを創意工夫する稽古をテーマとして行っています。

大局的視点としては、男の子たちが道場内での稽古を通じて、型破りな発想で試行錯誤し自己や他者とのぶつかり合いを実体験をすることで、社会における危険や痛みを疑似体験し、大人になった時、社会生活の中で、自分に対しては厳しく、そして他者に対しては許容範囲の広い男性に成長することを願っています。

このような人格の形成過程は一朝一夕にできるものではなく、相当な年数がかかりますが、少なくとも少年時代にそのような感覚を身に付けておくことで、人生における「背景(バックグラウンド、支柱、指針)」を、感覚として創り上げることができると考えています。

男の子たちが強くなっていく様子には、たまに稽古を見学するお父さんやお母さんが感激されています。
お父さんは、「もう俺じゃ相手できないな!」。
お母さんたちは口々に、「うちの子、いつの間にか、こんなに強くなってる!」、「うちの子、かっこいい!」、「うちの子のどこにこんな資質があったんだろう!」など。
特に男の子の武術空手は女性には理解しにくい面があり、だからこそお母さんたちは息子さんたちの成長により一層感激されるようです。



このほか、『指導理念』のページもご覧ください。



以下、『男の子の武術空手』のクラスの稽古で行うこと及び道場全体として年間で行うことを簡単にご説明いたします。

礼儀礼節・対話

本来、道場での礼儀礼節は自然に身に付くものです。
お子様の道場生に対しては、「気を付け」、「礼」、「正座」、「挨拶」などの姿勢を繰り返し 指導し、相互に気持ち良く稽古できる環境を整えています。

また、師と弟子との対話を重視し、空手の稽古の意味や考え方についての話を、時間の許す限り行っています。
難しい話であっても、男の子たちは真剣に師範の言葉に耳を傾けています。

柔軟・強化体操

身体をほぐし、怪我のないよう、しっかり準備体操と柔軟体操をし、下半身の強化体操をします。



移動基本の稽古

正しい技の習得と強い身体づくりのため、比較的長時間の「移動基本」を行います。
何事も基本が大切です。
そして空手の稽古の中でも最も辛い稽古の一つが、この「移動基本」の「追突き」です。
時には、最も体力が充実している大学生並みの厳しい稽古をしますが、男の子たちはしっかりと稽古を続けることができます。
いつ終わるかわからない「追突き」の稽古により、精神面も強くなります。

また、男の子は様々な技を自分のものにして組手稽古に活かすよう工夫することに長けているので、通常の技に加え、大人の男性のクラスに準じる武術性の高い技を「移動基本」で多く習得していきます。



形(かた)稽古

当協会では、現在、52の公式形(『公式形』のページ)を設定してますが、少年時代は、主に『松涛館流』の「形」を行います。

「形」の正しい挙動と武術としての解釈を繰り返し説明し繰り返し行うことで、正しい身体動作を身に付けていきます。

「形」は、本質的には実戦的な技の集大成です。
男の子は、「形」のなかの技の一つ一つが実際にどのような意味のある技なのかを理解すると、あっという間にその技を自分のものにして、組手稽古で使うようになります。
当道場の男の子にとって、「形」は、技の貯金箱なのです。
決して格好良く見せるためのものではありません。



組手稽古

組手の稽古は、サンドバッグやミット打ちでウォーミングアップしつつ、「基本一本組手」、「自由一本組手」、及び「当て稽古」や「当て受け稽古」、「地稽古」を行います。
男の子の稽古は、「強くなる」という明確な目的があるので、この組手稽古を中心に行います。

当道場の組手稽古の最大の特徴は、素面素手で行うということです。
他のほとんどの道場のお子さんは、頭部や身体各部に防具を装着して組手の稽古や試合をしていますが、当道場はお子さんであっても素面素手であることにこだわりをもっています。

空手は「無手」で行うもの、そして「徒手空拳」たるものです。
拳は素手で鍛えなければ、突く方も突かれる方も強くなれるはずがありません。
また、日本人の武術特有の「間(ま)」や「気」の感覚が重要なので、頭部の防具により相手の表情が見えない、腹部の防具により身体との距離感に誤差が生じる、拳や足部の防具により突き蹴りの感覚が鈍る、防具に守られているという感覚で緊張感がなくなる、などということでは、「強くなる」ための空手の稽古として意義がありません。

とはいえ、安全面には細心の注意を払っています。
子ども同士で行う「基本一本組手」の稽古は完全に「寸極め(相手の身体の寸前で突き蹴りを止める)」で行いますし、上段(顔面)への攻撃は決まったかたちでしか行いません。
子ども同士で行う「自由一本組手」の稽古も「寸極め」で行いますし、上段への攻撃は黒帯以上に限定しています。
また、完全に自由に一方的に技を出す「当て稽古」や、そこに受け技が加わる「当て受け稽古」、そして完全に自由に相互に技を出し合う「地稽古」では、必ず経験豊富な大人がそれぞれ相手となり、一人一人の技量や身体精神的力量を見極めた上で、無駄な身体的損傷を与えることなく、「安全」に「強く」育てる稽古を行っています。

なお、組手の稽古時には、道場内で習得した技を、緊急の場合以外、道場の外では絶対に使用しないことを徹底して指導しています。

《基本一本組手について》
正しい組手技の習得においても最も重要なのが、「基本一本組手」です。
「基本一本組手」とは、予め攻撃側と受け側を決め、決められた技を寸極めで正しく行うものです。
武術性の高い様々な技を習得します。

《自由一本組手について》
「自由一本組手」とは、自由な構えの体制から、互いに間合いをとり、決められた範囲内で自由に技を出し合い、寸極めの一本勝負を行う稽古です。
武術としての「間(間合い)」の感覚と一瞬のスピード感を磨きます。
なお、自由一本組手は、試合で行う”自由組手”とは全く別のものです。

《当て稽古・当て受け稽古・地稽古について》
これらの三つを合わせて、広く「地稽古」と呼んでいます。

「当て稽古」は、大人を相手に、男の子側が一方的に相手の身体に突き蹴りなどの技を出す稽古です。
生身の身体に攻撃することで、サンドバッグやミットとは異なる「当て勘」を養い、筋骨を鍛えます。
緑帯以下が対象です。

「当て受け稽古」は、「当て稽古」よりワンランク上のもので、大人側が攻撃を受ける(かわす)ことで、攻防の感覚を身に付けます。
なかなか相手に突きや蹴りが入らないので、攻撃方法に頭を使い、攻撃技により磨きをかけるようになります。
紫帯以上が対象です。

狭義の「地稽古」は、「強くなる」ために最も有用な稽古です。
相互に攻撃と受けをし合うもので、高い技術力と強い精神力が必要なので、対象は中学生茶帯以上の希望者のみです。
中学生の茶帯以上ですと、中学生同士で行うことも可能です。



護身術の稽古

柔術や合気など様々な武術の技を取り入れています。
素手での攻撃に対する護身術や、ナイフ等の武器を持った攻撃や複数からの攻撃など、様々なシチュエーションを想定し、時に模型の武器を使用した稽古を行います。

護身術において大切なことは、「知る」ことと「慣れる」ことです。

不意の攻撃の場を日々想定し、対処法を知り繰り返し慣れておくことで、万が一、いざという時に、自身を守ることができる可能性が高くなります。



試割の稽古

男の子たちが大好きな試割の稽古。
そのたびに、どの技を使うか、自分は何枚に挑戦するか、楽しそうに一生懸命考えています。
普段から指導者の適切な指導のもと、正しい拳の握り方や正しい身体動作を身につけているので、怪我をすることは全くありません。
白帯さんなどの初心者や幼児は、発泡スチロールで行うなどの配慮をしています。

合宿・強化稽古

年数回、合宿(宿泊)と強化稽古(日帰り)を行います。
特に夏合宿では、寝食をともにしつつ厳しいスケジュールを乗り越えることで、仲間づくりをしながら実力の向上を図ることができます。
夜は楽しい花火やお菓子交換。
子ども達は、毎年の合宿を楽しみにしているようです。



段級審査

初段位までは原則として年3回、定期段級審査を行います。
帯の色が、道場生それぞれの目標設定と自覚を促します。
詳しくは、『公式段級位』のページや『指導理念』のページの「黒帯について」へ。

錬武会

普段の稽古の成果を競う場として、原則として年1回、錬武会を行います。

演武会

普段の稽古の成果の発表の場として、原則として年1回、演武会を行います。
この機会に、保護者の皆様や親類の皆様、ご近所の皆様、当協会関係者らに、道場生の成長を観ていただきます。